『太陽王と月の王』は今回初の文庫化か?初刊は大和書房・1980年。
ババリアの狂王ルードヴィッヒU世から北斎からサドとの架空対談から泉鏡花から古今東西時空を越えて様々なテーマが展開。この頃から澁澤はこれまでよりもも軽やかな演出で自分をみせるようになっている
『妖人奇人館』は以前にも同文庫に入っていたものの新装版。初刊は桃源社・1971年。
タイトルどおり奇怪な人物の列伝。パラケルススやノストラダムスやカリオストロやサン・ジェルマン伯や怪僧ラスプーチンから切裂きジャックまで。同じく怪人物列伝の『異端の肖像』にくらべ、簡潔で読みやすい。
とりあげる題材のレア度と資料性については単行本出版当時は今とは比べ物にならなかったことだろう。それぞれの主題について今日ではより先進的な資料はあるはずだが、これら著作のカタログ的な有効性は決して失われてはいない。それにまず何と言っても澁澤龍彦の”文体”なのである。
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■『太陽王と月の王』 / 『妖人奇人館』


