2006年06月10日

★マリアンヌ・フェイスフル『20世紀ブルース』

マリアンヌ・フェイスフルは1997年のアルバム『20世紀ブルース』でキャバレー・ソングの歌い手として新境地を開いた。15曲中9曲がクルトワイルの曲(内7曲がブレヒトの作詞)。さらに 『嘆きの天使』の挿入歌他フリードリヒ・ホレンダー楽曲に、その他それ風の曲をピアノをバックに歌っている。「ワイマール共和国での一夜」と題したコンサートの録音盤で、レパートリーにふさわしく小さな会場での録音らしい。
お人形さんのようなアイドルとしてスタートし、引退同様の低迷期を経て79年の復帰後、フェイスフルは1985年にスティングやルー・リード、トム・ウェイツらとともに、ワイルの曲を集めた傑作オムニバスアルバム『星空に迷い込んだ男〜クルト・ワイルの世界』 (Lost in the Star The Music of Kurt Weill)に参加している。それがこのキャリアにつながった。85年の「兵士の妻は何をもらった」はかなり痛いたしさを感じさせる歌唱だったが、10年を経て円熟の境地にさしかかり歌声は安定している。それでもなお依然として強さの陰から脆さがにじみでているところが魅力になっている。本作はキャバレーソングの入門盤としてもおすすめ。

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■20th Century Blues, Marianne Faithfull

posted by rawramp at 01:45 | 京都 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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