2010年08月04日

澁澤龍彦『澁澤龍彦 西欧作家論集成 上・下』発売

これまで澁澤龍彦氏の著作から、それぞれ映画論、西欧芸術論、日本作家論、書評を網羅した「集成」シリーズが河出文庫からでている。
今回は西欧作家論を上下巻で刊行。上巻はギリシア神話から世紀末デカダンスまで。下巻はコクトーやシュルレアリスム作家、マンディアルグ、ジュネまで。『悪魔のいる文学史』などほとんど全編が収録対象とじゃないかと思うが、どうなるか?


澁澤龍彦 西欧作家論集成 上 (河出文庫)

澁澤龍彦 西欧作家論集成 上 (河出文庫)

  • 作者: 澁澤 龍彦
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2010/08/04
  • メディア: 文庫




澁澤龍彦 西欧作家論集成 下 (河出文庫)

澁澤龍彦 西欧作家論集成 下 (河出文庫)

  • 作者: 澁澤 龍彦
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2010/08/04
  • メディア: 文庫


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2010年06月27日

ユング『赤の書』日本版発売

C.G.ユングが私的な日記として手書きでつづった『赤の書』。その思想のなりたちを伝える第一級の資料であろう。半世紀以上スイスの銀行に保管されていた。カリグラフィーと絵とともに原寸大で再現、日本語訳をそえて創元社から刊行。河合俊雄/監訳、田中康裕・猪股剛・高月玲子/訳。A3上製、予464頁。発売記念特別価格37,800円(税込)=2010年9月末まで。以降定価42,000円(税込)

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C.G.ユング『赤の書 ―The“Red Book”』創元社


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2010年04月28日

大野英士『ユイスマンスとオカルティズム』、ラトゥリエにて著者と山口椿の対談

19世紀末のフランス。イエズス会の教育を受けていたスタニスラス・ド・ガイタは、エリファス・レヴィの影響でオカルティスムに傾倒し、ジョセファン・ペラダンとともに薔薇十字カバラ団を結成(1888)、伝説の薔薇十字運動の復興とする。二年後にはペラダンは分派してキリスト教よりのカトリック薔薇十字団を結成し、モローやロップスなどの絵画を集め薔薇十字サロン展を主宰している。一方、元司祭ブーランは黒ミサ的儀式を行うヴァントラスの「慈悲の御業」に参加、まもなく実権を握る。この結社を訪れたガイタは著著『悪魔の寺院』(1891)にてブーランらを批判するとともに有罪宣告の書状を送る。ブーランはガイタによって魔術的攻撃を受けているとして防衛策を講ずる。ブーランと交際していた作家ユイスマンスは自らもガイタらの攻撃の標的にされていると思っていた。1893年にブーランは絶命。からくも死をまぬかれた(と思ったらしい)ユイスマンスは新聞への投書でガイタを非難した・・・。この経験が小説『彼方』に描かれているが、当然ガイタの側が悪役となっている。もなくまユイスマンスはカトリックに改宗した。
こうした19世紀フランスの魔術状況の中で作家をとらえた評伝が大野英士氏の『ユイスマンスとオカルティズム』。東京青山のアンティークトギャラリーのラトゥリエにて5月3日と4日二日にわたり著者大野氏の話を山口椿氏が聞く。
http://www.atelier-aw.com/yamaguchitsubaki5.html


ユイスマンスとオカルティズム

ユイスマンスとオカルティズム

  • 作者: 大野 英士
  • 出版社/メーカー: 新評論
  • 発売日: 2010/03/01
  • メディア: 単行本




彼方 (創元推理文庫)

彼方 (創元推理文庫)

  • 作者: ジョリ=カルル・ユイスマンス
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 1975/03/28
  • メディア: 文庫



※Pick up:
★澁澤龍彦『秘密結社の手帖』
エリファス・レヴィ『魔術の歴史』復刊
エリファス・レヴィ『大いなる神秘の鍵』邦訳出来
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2010年04月16日

川端康成 1899-1972

川端康成、1972年4月16日逗子の仕事場にてガス自殺。

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2010年03月28日

ヘルメス叢書(白水社)ショートラン印刷版

古代から近代まで7冊の魔術書を集めたヘルメス叢書シリーズ。
翻訳版はかつて布クロス装・箱入りの版で出ていたものが
90年代に紙ハードカバー・箱入りの新装版で出て
その後残部僅少状態だったが今は「ショートラン印刷版」で出ている・・・。


出版によせての澁澤龍彦氏の言葉。
・・・シンボル的思考の探求・・・
澁澤龍彦

 1970年、フランスのドノエル社で始められたヘルメス叢書は、ヘルメス学の三本の柱ともいうべき錬金術、占星術、魔術の古典的なテキストを、現代のヘルメス学研究の第一人者たるルネ・アローの監修によって、次々に刊行してゆくという注目すべき企画であった。この叢書のなかの最も重要な七点が、有田忠郎氏の努力によって、正確な日本語で読めるようになった。
 アローが叢書の序文で断言しているように、古代文明における魔術の重要性については、今日いかなる専門学者といえども否定し得ない状態になっている。魔術とは、かつては疑科学と呼ばれて貶められたものであるが、現在では、その合理主義的思考とは本質的に異った、独特な象徴的思考の豊かさによって、宗教学、神話学、民族学、人類学、心理学等々のあらゆる学問領域において追求されねばならない、一つの伝統的知識の総称となっている。近代世界を支配し管理してきた合理主義的思考が破綻したかに見えるとき、この古代の闇から復活してきた、起源も系譜も明らかならざる各種の伝統的知識が、再び熱心に求められる必然性は十分にあると言えよう。

http://www.hakusuisha.co.jp/collection/hermes.php


7冊のラインナップは・・・
『象形寓意図の書/賢者の術概要・望みの望み』ニコラ・フラメル著
『魔術と占星術』アルフレッド・モーリー著
『自然哲学再興/ヘルメス哲学の秘法』ジャン・デスパニエ著
『占星術または天の聖なる学』マルクス・マニリウス著
『沈黙の書(付/ゴフォンによる注釈)』作者不詳/『ヘルメス学の勝利』リモジョン・ド・サン=ディディエ著
『賢者の石について』ラムスプリンク著/『生ける潮の水先案内人』マテュラン・エイカン・デュ・マルティノー著
『闇よりおのずからほとばしる光(付/ブルーノ・ド・ランサックによる注釈)』マルク=アントニオ=クラッセラーム著


これが今は「ショートラン印刷」で刊行されている。
 ショートラン印刷とは、製作コストの関係で通常の重版が難しい書籍などを、少部数でも製作できるようにした印刷技術です。
◇刊行当時の原本をスキャニングしプリントをいたしますので、誤字・脱字は刊行当時のままになります。
◇原本がハードカバーの書籍は、ソフトカバーに変更することがあります。
(白水社サイトより)


京都河原町ジュンク堂で現物を見た。
すべてソフトカバー版になっていた・・・・。
もちろん写真製版のつるっとした紙面。
これまで持っている分とちぐはぐになるのがこまるが
ないよりは良いかと言うところです。

amazonで検索:ヘルメス叢書 白水社


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2010年03月19日

銀座にて「没後四十年 映画で辿る三島由紀夫」

東京銀座シネパトスにて三島由紀夫関連映画特集上映。
「日本映画レトロスペクティブPart10」として。

4/5-4/8 燈台、不道徳教育講座
4/9-4/12 お嬢さん、からっ風野郎
4/13-4/16 肉体の学校、獣の戯れ
4/17-4/20 永すぎた春、黒蜥蜴[主演:京マチ子]
4/21-4/24 潮騒(1964年)、愛の渇き
4/25-4/28 潮騒(1975年)、音楽
4/29-5/2  みやび 三島由紀夫、黒蜥蜴[主演:丸山明宏]

原作・脚本作品他、主演ふくむ出演作品、ドキュメンタリー作品など。

詳細:http://www.humax-cinema.co.jp/cinema/special/meigaza/
ginza_meigaza1.html


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2010年02月16日

エリファス・レヴィ『魔術の歴史』復刊

近代オカルトの祖エリファス・レヴィの著作『魔術の歴史』(1860)。
その翻訳は鈴木啓司氏の訳で人文書院より1998年に刊行された。
帯には「初版稀覯本による待望の完全訳」とある。
その後絶版品切れ状態がつづき
古書価格が3万円、5万円と高騰していたが
このたび版元から復刊となった。

本書はそれぞれ七つの章からなる七つの書によって構成されている。

第一之書 魔術の起源

 第一章 伝説上の起源
 第二章 道士(マギ)たちの魔術
 第三章 インドにおける魔術
 第四章 ヘルメスの魔術
 第五章 ギリシャにおける魔術
 第六章 ピュタゴラスの数秘術
 第七章 聖なるカバラ

第二之書 教理の形成と実現

 第一章 黎明期の象徴表現
 第二章 神秘主義
 第三章 秘儀参入と試練
 第四章 民衆の信仰に見られる魔術
 第五章 処女性の神秘
 第六章 迷信
 第七章 魔術の建造物

第三之書 キリスト教の啓示による魔術の総合と聖なる実現

 第一章 ユダヤ人により魔術の罪で告発されたキリスト
 第二章 魔術によるキリスト教の真理
 第三章 悪魔について
 第四章 最後の異教徒について
 第五章 伝説
 第六章 カバラ的絵図と聖なる表徴
 第七章 アレクサンドリア学派の哲学者たち

第四之書 魔術と文明

 第一章 未開人における魔術
 第二章 女性たちの影響
 第三章 妖術師に対するサリカ法典
 第四章 カルル大帝治下の諸伝説
 第五章 魔術師たち
 第六章 有名な裁判
 第七章 悪魔に関する迷信

第五之書 秘儀精通者と聖職者

 第一章 魔術の罪に問われた司祭と教皇
 第二章 放浪者ジプシーの出現
 第三章 ライムンドゥス・ルルスの伝説と物語
 第四章 錬金術師たち
 第五章 有名な妖術師と魔術師
 第六章 魔術裁判
 第七章 メーソンの魔術的起源

第六之書 魔術と革命

 第一章 十八世紀の注目すべき著作家たち
 第二章 十八世紀の驚くべき人物たち
 第三章 カゾットの預言
 第四章 フランス革命
 第五章 霊媒狂現象
 第六章 ドイツのイリュミナリティ
 第七章 帝政と王政復古

第七之書 十九世紀における魔術

 第一章 神秘主義催眠術師と物質主義的催眠術師
 第二章 幻覚
 第三章 催眠術師と被催眠者
 第四章 魔術における幻想作家
 第五章 著者の身近な思い出
 第六章 隠秘学について
 第七章 要約と結論


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魔術の歴史―附・その方法と儀式と秘奥の明快にして簡潔な説明

同著者でやはり古書価格高騰後先頃復刊された
生田耕作訳『高等魔術の教理と祭儀』ともどもそろえておきたい。

※Pick up:
エリファス・レヴィ『大いなる神秘の鍵』邦訳出来
★澁澤龍彦『秘密結社の手帖』
大野英士『ユイスマンスとオカルティズム』
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2010年01月02日

池内紀訳『ブリキの太鼓』が出る

河出書房新社の池澤夏樹編集世界文学全集で
今春ギュンター・グラスの『ブリキの太鼓』が
池内紀氏の新訳で出る。
集英社文庫収録の既訳はワタシとしては
文体がなじめないところがあったし
なんといっても池内氏の翻訳で読めるということで愉しみです。
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2009年12月16日

中井英夫『とらんぷ譚』新装版発売

講談社文庫から
中井英夫『幻想博物館 新装版 とらんぷ譚1』
12月15日刊。

幻想博物館 新装版 (講談社文庫 な 3-9 とらんぷ譚 1)
幻想博物館 新装版 (講談社文庫 な 3-9 とらんぷ譚 1)




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2009年09月29日

バタイユ 『純然たる幸福』ちくま学芸文庫版

ジョルジュ・バタイユ 『純然たる幸福』酒井健訳。
ちくま学芸文庫から10月7日刊。
人文書院から刊行されているもの文庫化。

純然たる幸福 (ちくま学芸文庫)

純然たる幸福 (ちくま学芸文庫)

  • 作者: ジョルジュ バタイユ
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2009/10/07
  • メディア: 文庫



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